ベトナム最古の都城コーロア

投稿日:2022年9月19日(月)

こんにちはPHTのじゃがです。

 

日本は現在大型の台風が上陸しておりますが

皆さん、大丈夫でしょうか。

先週ハノイ市内から約20km離れた場所にあるコーロア村に行ってきました。

 

今回訪れたコーロア村は、ハノイ市内中心部から北に約20kmの

場所にあります。この村は、紀元前2,3世紀に栄えたオーラック国の

都があったと言われております。都の中には、コーロア城と呼ばれる

ベトナム現存最古の城があったとされ、その規模は外城が周囲8㎞と

壮大で、防御構造も優れていたようです。

 

まずはコーロアの歴史を知るために、コーロア村の中にある

博物館へ行き、コーロアの歴史を学びましょう。

博物館内には、当時の城塞を再現した模型や発掘された遺物などが

展示されております。

博物館周辺には、現在でも城壁の名残である土塁が点在しております。

 

 

コーロアの歴史を簡単に説明しますと、2つの伝説があります。

1つ目は築城伝説と呼ばれ、ベトナム建国神話上実在と認められている

アンズオン王(写真の石像の人物)がコーロアにお城を建造しようとした際に

何度も悪霊に城を壊されてしまい困っていたときに、キムクイという

金の亀が現れ、悪霊退治の秘法と自分の爪を贈り、その爪を使って

魔法の弓矢を作り、悪霊退治をしました。

 

2つ目の伝説は、チョウダという中国の将軍がオーラック国を侵略しましたが

キムクイからの秘法と魔法の弓矢で守られているオーラック国を破ることが

できませんでした。そこでチョウダは、息子のチョントォイをアンズンオン王の

一人娘であるミーチャウ姫と結婚させます。

 

チョントォイは、ミーチャウ姫からオーラック国やキムクイの秘密を聞き、

魔法の弓をすり替え、中国に逃げてしまいます。

その隙にチョウダはオーラック国を滅ぼします。

 

キムクイから、アンズンオン王は「裏切者はミーチャウだ」と聞き、

王はミーチャウの首をはねてしまいます。

首のないミーチャウを見たチョントォイは、自分がしたことを悔やみ、井戸に

身を投げ出しました。

ミーチャウの流した血は海に入って真珠となり、チョントイが自殺した井戸で

洗うと輝きが増すという伝説になりました。

 

コーロア村の中には、首をはねられたミーチャウ像が祀られているミーチャウ廟や

チョントォイが身を投げたといわれる井戸が残る湖が現在も残っております。

 

ハロン湾やビーチリゾートなどの観光も良いですが、悲しい伝説が残る

コーロア村ですが、歴史好きな人には観光をしながら、ベトナムの歴史を

学んでみるのも思い出になる旅行になるかもしれませんよ。

ハノイから日帰りで行ける観光地となっておりますので、ご興味のある方は

ぜひ訪れてみてくださいね。