ベトナムの中秋節

投稿日:2020年9月9日(水)

こんにちはPHTのじゃがです。

 

まだまだ暑い日が続いていますが、少しずつ秋の

香りがしつつあるハノイ。

そんなハノイの街中は、中秋節の準備が始まっています。

 

中秋節とは、日本でいう「十五夜」になります。

ベトナム語だと、Tet Trung Thu(テット・チュン・トゥー)といいます。

ベトナムでは毎年旧暦の8月15日に行われ、中国から起源したと

言われています。しかし、中国とは違い、ベトナムの中秋節では

稲作文化の美しさを称え、農家の人々は皆、庭など広いところに集まり

綺麗な月の光の下で、収穫した作物から作られた料理を食べながら

これまでの収穫の成果の喜びを表し、今後も良い作物の収穫を祈り

宴会を行いました。

 

今後の豊作を祈願する際に、お供え物として使用されたのが

この「月餅」となります。

時代が変わりお供え物として使用してた月餅は、今では贈り物に

なっています。親しい人やお世話になっている人にこれを贈ります。

また、今では豊作祈願というより「子どものたちの日」として

広まりつつあります。

 

故ホー・チ・ミン氏が毎年中秋節の時期になると、全国の子供たちに

手紙を送っていたことから、だんだんと中秋節は「子供たちのための日」

として認識されるようになったようです。

 

中秋節が近づいてくると、街の歩道の至る所に

「月餅」を販売するお店が現れます。

このお店が出始めると、もうすぐ秋なんだなと感じることもでき

ベトナムの季節を感じることができる風物詩でもあります。

 

日本でも十五夜がありますので、久しぶりに満月を眺めて

秋の夜長を過ごしてみるのはいかがですか。