こんにちは。PHTのへおです。
今日は、ベトナムで大切な祝日・南部解放記念日です。
今から43年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在の
ホーチミン市の統一会堂)の正門に戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。
これにより、長く続いたベトナム戦争が終結した記念すべき日です。
今年はこの正門に突入した戦車にスポットを当てたいと思います。
南ベトナム大塔旅官邸に突入した戦車は2台あります。
中国製T59式戦車「390号」とソ連製T54B式戦車「843号」で、2012年に国宝に
指定されました。
390号戦車はハノイ市の戦車・装甲車博物館に、843号戦車は同じくハノイ市の
ベトナム軍事歴史博物館にそれぞれ展示されています。
しかもこの390号戦車は、意外にも長く活躍しており、ベトナム戦争後はカンボジ
アや北部で国防任務に就き、1980年からは東北部バクザン省の基地で訓練などで
使用されていたそうです。
そして1999年に戦車・装甲車博物館が開館する際、展示物として現役を引退する
ことになった長寿車両です。
その存在は、社会見学などで訪れる若い世代に自国の歴史を教えています。