こんにちはPHTのじゃがです。
まだまだ暑い日が続いていますが、少しずつ秋の
香りがしつつあるハノイ。
そんなハノイの街中は、中秋節の準備が始まっています。
中秋節とは、日本でいう「十五夜」になります。
ベトナム語だと、Tet Trung Thu(テット・チュン・トゥー)といいます。
ベトナムでは毎年旧暦の8月15日に行われ、中国から起源したと
言われています。しかし、中国とは違い、ベトナムの中秋節では
稲作文化の美しさを称え、農家の人々は皆、庭など広いところに集まり
綺麗な月の光の下で、収穫した作物から作られた料理を食べながら
これまでの収穫の成果の喜びを表し、今後も良い作物の収穫を祈り
宴会を行いました。
今後の豊作を祈願する際に、お供え物として使用されたのが
この「月餅」となります。
時代が変わりお供え物として使用してた月餅は、今では贈り物に
なっています。親しい人やお世話になっている人にこれを贈ります。
また、今では豊作祈願というより「子どものたちの日」として
広まりつつあります。
故ホー・チ・ミン氏が毎年中秋節の時期になると、全国の子供たちに
手紙を送っていたことから、だんだんと中秋節は「子供たちのための日」
として認識されるようになったようです。
中秋節が近づいてくると、街の歩道の至る所に
「月餅」を販売するお店が現れます。
このお店が出始めると、もうすぐ秋なんだなと感じることもでき
ベトナムの季節を感じることができる風物詩でもあります。
日本でも十五夜がありますので、久しぶりに満月を眺めて
秋の夜長を過ごしてみるのはいかがですか。